姉・日登美、ライバル・伊調千春に支えられた銅メダル!…48㎏級・坂本真喜子

sinkai

 準決勝でアメリカのチュン・クラリッサに逆転負けを喫した坂本真喜子(自衛隊)は「銅メダルを獲ったところで…」と試合後に思ったというが、3位決定戦までの時間が空いたことで、姉の日登美に激励され、気持ちを切り替えることができた。気持ちを全面には押し出さないタイプの坂本だが、姉のアドバイス、そして同級のライバルでもあり、五輪で二度の銀メダルを獲得している伊調千春が計量から試合に至るまで声援を送り続けてくれたことが何よりも活力財となり、3位決定戦では自分の理想のレスリングに近い形で試合を進めることが出来た。手四つの攻防でも組み負けることなく、両足タックルからテークダウンを奪うと、試合開始から40秒でフォールを奪って快勝した。坂本は2005年以来の世界選手権銅メダルを獲得し、日本の意地をみせた。

sinkai 試合後の坂本真喜子のコメント

「金メダルを目指して世界選手権に臨んで銅メダルには終わりましたけれど、自分としては大きな一歩になったと思います。準決勝は最後の最後で自分が守りきれなかったのは、精神力がないからなのか、力の差なのかは自分でもわかりません。でも、気持ちを切り替えて臨んだ決勝は、落ち着いて自分のレスリングができて、フォール出来てよかったです。東京で開催された世界選手権のマットに上がることができたので光栄です。姉にも支えられて、ライバルだと思っていた千春さんからもアドバイスや祝福の言葉をかけてもらい、心強かったし、うれしかったです。千春さんはとても大きな存在です。姉は引退してこれから私のコーチになってくれるわけですが、私の弱い部分や劣っている部分を補ってくれるようなアドバイスをしてくれると思います。ロンドン目指して頑張ります」

3位決定戦後の姉・坂本日登美の真喜子に対するコメント

「(泣きながら)オリンピックに出られないことになって、レスリングを続けるかどうか迷った時期があったのですが、3位入賞できてよかったと思います。急きょ決まった世界選手権出場ですが、よく頑張ったと思います」



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